スタッフブログ

2025.06.24

エーミング作業、まずは修理書から!読み解きのコツ

 

はじめに:修理書が最初の壁だった

「修理書って、どこに何が書いてあるのかわからない…」
私たちがエーミング作業の内製化に取り組み始めたとき、最初にぶつかった壁がこれでした。
 
特に修理書は構成が細かく分かれていて、目的のページにたどり着くまでが大変。
今回はトヨタ系をベースに私たちが現場で工夫している「修理書の見方」や「迷わないためのコツ」をご紹介します。
 
① 修理書の構造をつかもう
 
 
トヨタ系の修理書は以下のように階層構造で整理されています。
例:
「先進安全/運転支援」 →「トヨタセーフティセンス」→「フロントカメラシステム」→「初期化」
「オーディオ/モニタリング」→「周辺監視モニター」→「クリアランスソナー」→「登録設定」
 
システム名から探そうとするとよく迷子になります。まずは大分類・中分類の構造を理解しておくと、目的のページに近づきやすくなります。
 
② システム名称を把握しよう
 
 
「フロントカメラ」だと思ったら、「前方認識カメラ」だった…。
そんな“呼び方の違い”に悩んだ経験、ありませんか?
 
メーカーやグレードによって名称が違うため、検索しづらいのが非常に厄介ですよね。
私たちは診断機メーカーさんが出している「エーミング対応表」を活用しています。
この表には、各社のシステム名称が一覧でまとめられていて超便利!
特に初見の車両や新しい車種には必携です。
 
③ エーミング作業の要否を調べるには?
 
例:フロントバンパ脱着時に必要な作業を探す場合
 ステップ1:車両情報(車種・型式・年式)を確認
 ステップ2:修理書で「サービスデータ」→「設定項目一覧」→「部品交換・脱着時」→「作業一覧」へ
     ★ここに各部品の交換・脱着時に対して必要な作業(初期化・学習・調整など)が一覧でまとまっています。
 ステップ3:「フロントバンパ」を見つけて、対応する必要作業(例えば、PVMのカメラ調整など)を確認
 
この「作業一覧」は、トヨタ系の修理書で一番使うページのひとつ
社内でも「とりあえずここから探せばいいからわかりやすい」と好評で、まず覚えてもらうページです。
ここは絶対に覚えてください!
 
④ よくある失敗とその対策
 
 
失敗①:部品交換だけで完了と勘違い!初期化や調整を忘れる
事例:フロントバンパ交換時にソナーを脱着していたが、登録作業を忘れてしまった
対策:
→交換部品・脱着部品を確認し、事前に必要な作業を「作業一覧」で必ずチェック
初期化・学習・調整など、後処理の作業が必要か確認する習慣をつける
 
失敗②:システム搭載有無を確認せず、別の手順を参照
事例:ディスプレイオーディオ搭載車だったが、非搭載向けの修理書手順を参照してしまった
対策:
→修理書は装備の有無で手順が分かれていることが多い
→作業前にシステムの搭載状況を正確に把握し、正式な名称で確認する
 
失敗③:同じ車種でも年式・型式の見落とし
事例・「同じ車種だから大丈夫」と思い込み作業を進めると実は手順が違っていた
対策:
→修理書の対象年式・仕様欄は必ず確認
特に※印などで適用される仕様が限定されている場合があれば要チェック!
→似た車両の経験則を基にした思い込み作業はNG
 
⑤ 私たちが実践している工夫いろいろ
 
1.よく使うページは共有&ファイリング
よく使うページ(例えばトヨタの「作業一覧」)はスタッフ間で共有
入庫頻度の高い車種・型式・年式については、該当ページを印刷&ファイリング
 
2.「楽々エーミング」の作業要領と併用
 「楽々エーミング」にはエーミング用ターゲット設置に必要な情報がまとめられていて超便利!
画面の指示通りに作業を進めるだけなので手順が明確です。
ただし...
 【注意!】楽々エーミングの情報だけで安心せず、修理書記載の注意事項などは必ず確認してください。
楽々エーミングの紹介記事はスタッフブログをご覧ください。
 
まとめ:「慣れ」は最大の武器になる
 
 
修理書は読むものではなく「読み解くもの」。
最初は迷って当然ですが、慣れると逆に武器になります。
私たちも最初は悩みながら進めましたが、「うちのやり方」を作っておくことが、内製化成功の第一歩でした。
 
 
府中自動車では今後も対応車種・対応作業を拡大し、安心と安全をお届けします!
エーミング作業はぜひ府中自動車にお任せください!
  
過去の記事はこちらのスタッフブログからご覧ください。
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