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2025.06.03

エーミング作業の歴史と未来

最近のクルマには「カメラ」や「レーダ」などの先進安全機能がたくさん搭載されています。

これらを正しく作動させるには、センサの“目”をしっかり合わせる「エーミング作業」が必要不可欠です。

一見すると地味な作業ですが、クルマの安全性能を守るうえで欠かせないもの。
今回は、そんなエーミング作業がいつから始まり、どのように進化してきたのか、そしてこれからどうなっていくのかをご紹介します。
 
1. エーミング作業の始まり
エーミングとは、ADASに搭載されるカメラやレーダなどのセンサを正確に校正する作業です。
2000年代後半、安全装備(衝突被害軽減ブレーキ、レーンキープアシストなど)の普及により、センサ精度が重視され始めました。
当初はメーカーごとのマニュアルに沿った簡易的な作業が主流でした。
 
2. 技術の進化
フロントカメラやミリ波レーダに加え、LiDAR、360度カメラなど対象センサが多様化
わずかなズレでも誤作動につながるため、作業の高精度化が求められるようになりました。
近年は、AIによる作業ガイドやクラウドでの履歴管理など、DX化も進んでいます。
 
3. 法規制の導入
2020年4月、ADAS整備が「電子制御装置整備」として特定整備に分類され、認証工場での作業が義務化。
2024年10月からはOBD検査が始まり、エーミング未実施では車検に通らない可能性も
  
4. 現在のエーミング作業
車種ごとに異なるターゲットやツールが必要で、作業環境(スペース・照明)も重要です。
高精度な作業には、専用設備と熟練した技術が欠かせません。
課題としては、設備投資作業時間技術者育成の負担が挙げられます。
  
5. 未来のエーミング作業
今後はAIによる自動キャリブレーションや故障予測の導入が期待されます。
LiDARなど次世代センサへの対応や、自動運転(レベル3以上)向けの新技術も求められることになるでしょう。
整備工場も「修理」から「安全性能の維持・向上」を担う存在へと進化していきます。
 
府中自動車では今後も対応車種・対応作業を広げ、より多くのお客様に安心と安全をお届けします!
エーミング作業はぜひ府中自動車にお任せください!

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